徴候を見分け、疾患を鑑別する
ムコ多糖症(MPS)は、進行性の重篤な遺伝性疾患グループに属しており、酵素欠損の表現型が多様であることから、さまざまな臓器や機能に影響があります。1-3 症状や疾患進行の多様性に加えて、一般の診療現場では稀な疾患であることから、専門的な診療を受けている患者さんは実際より少なく、診断の遅れや致命的な結果を招いています。4,5
ムコ多糖症の徴候を見分けて、ムコ多糖症が疑われる患者さんを迅速に遺伝疾患や代謝疾患の専門医に照会することにより、早期に治療を開始でき、最善の長期転帰が得られます。専門医への照会は、鑑別診断と早期の治療開始のために重要な第一歩です。4